close

2020.5.18

富士北麓の街 “富士吉田市”

M
about fujiyoshida

about fujiyoshida_2

 

富士吉田市は山梨県にあります。よく、静岡県と勘違いされることが多いのですが、富士山の北側”北麓地域”に位置する人口約4万8千人の町です。こちらを読んでいただいて、静岡県と間違われてしまう山梨県富士吉田市を少しでも知っていただければ幸いです。

 


 

【富士吉田市の概要】

     人口:48,482人 (令和2年5月1日)

   産業構成:一次産業 1.1% 二次産業 36.7% 三次産業 60.4%

    主産業:製造業(精密機器、水、織物)、観光業(飲食、宿泊)

     交通網:自家用車1人1台 市内循環バス タクシー 

 子育て・教育:市立小学校7校、市立中学校4校(+私立1校)、県立高校3校(+私立1校)

     名物:吉田のうどん

 


 

1. 人口

富士吉田市の人口は、御多聞に漏れず年々少しずつ減って来ています。下記のグラフは2020年の世代別の人口構成を表しています。ボリュームにも表れていますが、印象としては50~70代の方々が元気に活躍されています。その次の世代である、20~40代も独自の事業や継業に備えていたりなど、積極的な地域との関わりを感じることができます。しかし、50~70代に比べてボリュームが少ないため、これからの富士吉田市を担う世代である活動的な20~40代が今後より増えていくことが定住促進センターとしても目指しているところです。

 

jp010050000001019202_7

 

2. 産業構成

富士山から流れる豊かな水、美味しい空気。自然豊かな山梨県のイメージから、特に県外の方々は富士吉田市でもそれらの自然環境を活かした農業などが盛んにおこなわれているというイメージをお持ちのようです。しかし、実際は一次産業は全体の1.1%しか占めていません。厳密に言うと、専業農家さんが非常に少なく、皆さん兼業農家として農業に従事している実情があります。ですので、市内に暮らしていると1.1%とは思えないほど、田んぼや農地を目にする機会はありますし、特色としては街なかに農地が点在していて、大規模では無いけど暮らしに寄り添うような形で農業が根付いています。実際に、移住してハーブの畑をはじめ、生産から加工販売まで行っている若い夫婦もいます。(⇒MYHERBS)

49dea72d47601539195230f889c888f4

 

一方で全体の60%を占めているのが三次産業です。やはり、富士山の麓で河口湖と山中湖に挟まれた観光地ですので、観光関連のサービス業を中心として産業が活発です。富士登山を支える山小屋や宿泊施設、交通インフラ関係など歴史のある観光関連企業が多い一方で、移住者による起業や事業展開という形で域外から参入される業態も観光関連の事業が多いです。
下の写真は、移住した若者が空き家を改装して立ち上げた宿泊施設の一角。(⇒HOSTEL SARUYA)

saruya1

 

3. 主産業
産業全体を見ると、前段にあるように三次産業が盛んな地域です。しかし、もう少し広い視点で見ると歴史に関連した地場産業が根付いている町でもあります。特に、水や繊維産業といった製造業は富士吉田市がある富士北麓地域の土地柄がよくあらわれています
例えば水で言えば、富士山という巨大な水瓶があってこその産業。現在、市内には多くのミネラルウォーターの製造・販売を行う会社があります。富士山の麓で採水される水は、約25~40年前に富士山に降り注いだ雨水が地中でゆっくり濾過され、汲み上げられていると言われています。幾層もの地層を通り、豊富なバナジウムを含んだ天然水は言わずと知れた日本が誇る”美味しい水”。この貴重な水が、産業として私たちの生活を支えています。
photo02

 

そして、ここ10数年で富士吉田市のイメージを大きく変えているのが、繊維産業。いわゆるハタオリ産業です。歴史をたどると約1000年以上前からハタオリと共に歩んできた地域。その長い歴史の中で、時代の流れに揉まれ、多くの変化を重ねてきています。現在は、OEMを中心とする会社がある一方、独自のファクトリーブランドを立ち上げ、付加価値の高い製品を生み出している会社も増えてきています。特に、産地内外の若者との連携を活かしたこれまでにない商品開発・生産により、全国の繊維産地から注目を集めています。
富士吉田市のハタオリ産地としての情報はこちらから。(⇒ハタオリマチのハタ印)

6-4

 

4. 交通網
富士山の斜面にはりつくように街が形成されている富士吉田市。市内は基本富士山に向かって傾斜になっています。特に南北の移動は、登りと下りと表現されるほどに緩やかに坂になっています。そういった環境からか、富士吉田市では1人1台車を持っていると言われるくらいに、車文化が根付いています。ですので、みなさん車移動が基本になっています。とはいえ、高齢者など車移動ができない方々などもいます。そういった方々が利用できる市内の交通網としては、市民の暮らしに合わせた市内循環バスがあり主要な駅や医療施設などを巡回しています。また、観光客も多いのでタクシー会社も複数社あります。

車文化が根付いた街、地域ということもあり、富士吉田市の人が旅行など県外へ移動する際は車で出かけることが多いようです。車で東京までだと、約1時間30分。

9878

 

5. 子育て・教育
子育て・教育に関わる特徴的な取り組みとしては、子育て支援センターでの産前産後のケアや小中学校の給食費無料化、そして18歳までの医療費無料化というものがあります。地域として、子どもはもちろん、子育て世代への支援を強くしています。
また、市内には小学校7校、中学校5校(うち私立1校)、高校4校(うち私立1校)がありますが、その中で最も歴史のある下吉田第一小学校が特徴的な取り組みを行っています。

 

下吉田第一小学校の現在の全校児童は約70名。各学年1クラスでおさまってしまう、小さな学校です。年々減少する児童数(=小さな学校)を強みに変えるための取り組みとして、令和2年度から小規模特認校制度を導入しました。これによって、学区を超えて希望する児童を受け入れることができるようになりました。しかし、必ずしも学区を無くすことで、児童数を増やしたいという思いがある訳ではありません。こちらの学校では、一番良い教育ができる児童数を一学年で16名、6学年合わせて100名を目安として設定し計画を立てています。大規模な学校では出来ない、生徒1人に対する”きめ細かな指導”を実現するために、その強みを活かした学校運営を目指し、希望する児童を広く募れるようにと、「小規模特認校」となっているのです。

8a1245f67d8de86c9f344e5f344f8f4b

 

6. 名物
富士吉田市の名物は、吉田のうどん。おそらく、普通に想像するうどんとは少し異なるものかもしれません。見た目にはその特徴は表れづらいのですが、吉田うどんは麺の太さとコシの強さで他のうどんとは一線を隔しています。繊維産業との関わりから生まれた名物だと言われていますが、古くから男性が作る腹持ちの良い料理としてそのコシの強さが引き継がれています。醤油と味噌を合わせた濃いスープ、キャベツと馬肉を添えるのがスタンダードなスタイル。市内には約70軒のうどん屋があり、それぞれにトッピングなど個性があります。移住の下見に来た際は、是非味わってみてください。クセになる方、続出です。

0Y3A2167-e1574670242171